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綺羅の病気…「脾臓腫瘍」と「播種性血管内凝固症候群」 [dog]

土曜日…綺羅(W・コーギー・P / 10歳 ♀)の体調が明らかにおかしかったので、急遽病院へ連れて行きました。
血液検査・レントゲン検査・エコー検査を行った結果、かなり重篤な状態だということが判明しました。

脾臓の腫瘍です。

なんと、15cm程という、信じられないほどの大きさになっていました。

ほぼ一年前に乳腺腫瘍の摘出手術を行っているので、散歩後のブラッシングでおなかのチェックをまめにやっていたのですが、腹部の腫れにはまったく気づjきませんでした。
でも、土曜日は明らかにぷっくりと膨れていました。

当初は「腹水」だろうか、とちょっと思っていました。
検査結果待ちの一時間半ほどの間に、ネットで「犬 おなか パンパン」などのワードで検索して、いろいろな楽観的な推測をしていたのですが、そんな楽観論が吹き飛んでしまうほど重篤で最悪な結果だったのです。

正直、そんなに大きな腫瘍が巣食っていたなんて、俄かには信じられませんでした。

脾臓の腫瘍は高い率で悪性で、血管肉腫が占めていることが多いそうです。
脾臓は血管の塊なので、部分的に採取し病理検査することができなくて、良性か悪性かは、摘出して病理にかけてはじめてわかるそうです。

悪性の確率は75%以上…。
しかも摘出後の生存は2~6ヶ月ほどだと告げられました。
しかし、残り25%の可能性…良性だった場合は、摘出後元気になった子もいるそうです。

確率に賭けて手術する選択肢が浮上してきました。

しかしここでもっと大きな問題が浮上して来たのです。

血液検査の結果「播種性血管内凝固症候群」(DIC)だということが判明したのです。
この症候群のままだと、手術そのものができないと言われました。

手術するためには、まず輸血を行い、問題のある血小板ほかの数値を手術可能な数値にまで調整する必要があるそうです。
しかし輸血もショックやアレルギーが生じる危険性もあり、適合しても手術中に死亡するケースがあり、リスクがすごく高いとのことです。

「播種性血管内凝固症候群」を改善させるためには「基礎疾患」を取り除かなければいけない…その「基礎疾患」が「脾臓腫瘍」で「血管肉腫」…それを取り除く手術は「播種性血管内凝固症候群」のために手術が困難…

手術そのもののリスクが高く、手術が成功しても、腫瘍が悪性なら余命2~6ヶ月というわけです。

無事に手術が成功して、運よく良性の腫瘍だったとしたら何とかなるのか…と思ったら、その後にも大きなリスクがあることが判明しました。

腫瘍が徐々に大きくなって行ったため、内臓(胃腸」を圧迫しているその状態で体内バランスをとってしまっている場合、摘出したことにより、循環系のバランスが急変して急死した例があるそうです。

病院でそれらの詳細な説明を45分ほどにわたり説明を受けた後、仕事で自宅にいた妻に電話して相談しました。

「綺羅に苦しい思い、寂しい思いをさせたくない…」という点では私と妻の意見は一致しました。

妻が結婚前から飼っていたフェレット(妹分)が病院で命を落として最後を看取れなかったのが心残りで、二匹目のフェレット(兄貴分)が同様の病気になったときも、余生は自宅で過ごさせて二人でその子の最期を看取ることができたのです。

私たちは、極めてリスクの高い手術を決断することよりも、どんな形であれ自宅で最期を看取ることを選びました。

昨日病院の入院ケージの中で不安そうな目をしていた綺羅は、今私の横で静かに寝息を立てています。
不思議なことに、昨日は足腰が立たないくらいまで貧血が進行していたのに、今朝は自ら立ち上がりえさをねだり、夕方には軽い散歩ができるまで回復したのです。実際おなかの腫れもすこし小さくなってくれました。

しかし、病魔=腫瘍が消えたわけではありません。
いつ綺羅の容態が急変するかもわかりません。

でも、一日でも長く緩やかな時間を与えて、一緒に過ごすことができればいいと願って、綺羅との残された時間を大事にしたいと思います。

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